幸手市にお住まいの大村さまより、ダイハツキャストの鈑金修理のご相談がありました。渋滞の最後尾に停車したところ、追突されてしまったと、修理相談にお見えになりました。「修理費は30万円ほどで、相手の保険で修理するのですが、ディーラーでは「バックパネルも交換になるので、修復歴車になってしまいます。」と言われてしまいました。なんとかうまく修理することはできませんか?」と、ご相談を頂きました。
ディーラーでは、バックパネルの曲がりが酷くパネル交換するしか無いと判断したようです。大村さんにはご来店頂き修理相談のご予約を頂きましたので、相談当日は、鈑金職人も立ち会わせて大村さんのクルマの修理相談を行うことにしました。
「キレイに確実に修理してください!」と相談にお見えになられました。
バックパネルの状態を見た鈑金担当の猪股は「これなら大丈夫!鈑金できると思います。修復歴にならずに修理できると思いますよ。」と答え、大村さんに安心してもらうことができました。最近のダイハツ車は、バックドアが樹脂製になり、鈑金が出来ず交換になってしまいます。今回は凹み箇所が大きく修理が難しいためやむなく交換となりました。
一方、リヤーのバックバネルはディーラーではパネルを切開して交換するという判断のようです。確かに、交換した方が確実に作業することができて修理に時間がかかることもありません。しかし、ディーラーではあまり言わない問題があります。このバックパネルを交換すると、修復歴(いわゆる事故車扱い)になるのです。お客さまはディーラーの修理方法を聞いて「もしかしてこれは事故車になるのでは?」と聞いて初めて教えられたそうです。
バックパネルを安易に交換すると、後で査定に響きます・・
にったことがわからないよう、ていねいな作業を心掛けました。
「もうディーラーは信用できません・・」と、私たちの元に修理相談にお見えになりました。私は大村さんに「大丈夫です。きちんと鈑金できるとおもいますので、出来上がりをお待ち下さいね。」とご説明してお車をお預かりしました。工場では、バックパネルの凹みをフレーム修正機に固定して、ダメージを受けたフレームを慎重に引っ張って修正していきます。鈑金職人が時間をかけてしっかりとパネルを元に戻しますがこの作業は時間をかけて行わないと部品が正しく取り付けできなくなるのです。
ディーラーでは、このパネル鈑金の手間を省き、すべて交換してしまいます。交換する場合、作業効率は高まりますが、お客さまのクルマが修復歴車になってしまうという問題があるのです。これを、お客さまに伝えないディーラーが多いのです。
バックパネルの修正も無事終了し、次は塗装作業を行います。塗装に入る前に現車と同じ色を作る調色しますが、原色を10種類程調合してクルマに合う色を作り、吹付作業を行います。最後に新しいバンパーとバックパネルを、ていねいに取り付け、数種類のコンパウンドを使い分け、ポリッシャーを使用して塗装面を磨いて仕上げます。
お引き取りにお見えになられた大村さんは「今回は本当にありがとうございました!ディーラーでは交換すると「事故車((注)修復歴車)」になることは教えてくれませんでした!おかげで価値が下がらず直すことができました。」とおっしゃっていただきました。
鈑金修理は、修理する会社や担当者によって、修理方法が変わります。修理前に相談できる会社で修理することが大事なのです。
見えない箇所をていねい修理しました。
幸手市よりダイハツ・エッセの鈑金修理のご依頼を頂きました。バックした際に、駐車場の外壁にぶつけてしまったとの事です。お客さまは、リヤゲートパネルの修理だけで済むとお考えだったようですが、鈑金担当者が確認すると、フロアのパネルも損傷があり、損傷があることが判明しました。
お客さまに状況をお話しして、当初の想定金額より上がってしまったのですが、ご了承頂きお客さまの要望にできるだけお応えすることで安く修理できるよう作業を考えました。ガラスが割れていたバックドアは、ガラスも付属したリサイクル品で交換することにしました。バックドアパネルは、ガラス付きのリサイクル品を使うことでかなり節約できるのです。
何とか予算内で修理しようとリサイクルパーツを活用しました。
フロアパネルがつぶれてしまっています。つぶれてしまったフロアパネルは、車体をしっかり固定し、車体の潰れた位置や、凹んだ箇所を丁寧にチェーンブロックで引き戻します。引き出し後は、ハンマー等で鈑金作業を行い形を整えます。この作業はお客さまには確認して頂くことができません。いわゆる格安鈑金修理の場合は、この作業で手を抜きます。手を抜いた鈑金修理は、将来水漏れを起こしたり、錆が出たりする原因となります。見えないところこそ、確実の鈑金修理を行なうことが大切です。
フレーム修正で手を抜く事はなってhなりません。確実に修正を行ないました。
見えない箇所ですが、ていねいに、確実に作業を行ないます。
鈑金後は、塗装ブースへ移動し塗装作業を行います。お客さまの「少しでもリーズナブルに」というご要望を叶えるため最小の塗装面積で塗装を行い、塗装料金をリーズナブルに仕上げる工夫をしました。塗装作業が終わった後は、しっかり乾燥させて、リサイクル部品のバックドアやバンパーを車体に取り付け完成です。お引渡し前には車内清掃と洗車を済ませてお引渡しを行いました。とてもキレイに仕上がりました。
お客さまからは「安く出来る様に考えて下さり、親切だったのでとても感謝しています。」と嬉しいお言葉を頂きました。ありがとうございます。今回の修理は、バックドアがリサイクル部品で賄えたことで、リーズナブルに修理する道筋を建てることができました。事前に修理相談を行い、じっくり修理方法を検討することで、ご希望に近い価格で修理することができた好例となりました。
なんとか予算に収まるよう修理出来そうです!
幸手市より、トヨタ・アルファードの修理のご依頼を承りました。左スライドドアをこすってしまったとの事で、ご来店されました。ディーラーに持ち込んだところ「このドアは交換の必要がありますね。大体25~30万円はかかるでしょう。」と、言われたということで「本当に交換する必要があるのか?」と不安を覚え、インターネットで調べて私たちの所に修理相談にお見えになられました
お車を拝見させて頂きましたが、確かに、スライドドアのプレスラインの箇所にへこみがありました。しかしこれは時間をかけて職人が鈑金修理を行なうことができると判断、お客さまへ「修理に数日猶予を頂ければ交換せずにきれいに直します。」とお約束しました。
プロの仕事は、小さく早く!
鈑金時は特にプレスラインが歪まないよう慎重に鈑金修理を行います。鈑金作業のあとは下地処理を行い塗装に備えます。下地処理も、経験豊富な鈑金職人が行なうと、最小の面積で作業を終わらせることができます。そのぶん時間や材料などのロスがなくなり、結果的に鈑金費用は安くなります。
今回の塗装箇所はスライドドアの他に、隣接するリアフェンダー部分も塗装します。これはボカシ塗装といって、周辺色にぼかしながら塗装することにより、隣のパネルとの色の差が目立たなくなる手法です。しっかりと乾燥したら、数種類のバフとコンパウンドを使い分け、ポリッシャーなどで丁寧に仕上げ磨きをします。最後に洗車と車内清掃を行います。このアルファードは、ボディコーティングが施工されていましたので、今回作業を行った箇所にガラスコーティングを再施工してお返しいたしました。仕上がりに大変ご満足いただけました。
鈑金箇所の面積を小さくすることも大切です。
部分塗装をぼかし塗装を駆使して塗装面積を最小限に済ませます。
その後の感想です。
「あのときはありがとうございました。実は妻のクルマを買いたいのですが相談に乗って頂けますか?」と再来店して頂きました。このアルファードの修理をきっかけに、その後1ヶ月後には奥様用に新車のハスラーをご購入頂けました。
さらに後日「もうトヨタには行きたくない」と、アルファードの車検ご利用も頂けました。これからもアルファードとハスラーのメンテナンスはお任せください。この度はご来店誠にありがとうございました。
それでも仕上げはこの通り!
スズキ・ハスラーにお乗りの末吉さん、停止時に後ろから軽く衝突されたとのことで、相手の自動車保険を利用しての修理となります。末吉さん、買ったばかりのお車をぶつけられてショックなようです。「修理したことがわからないようキレイに直してほしい」というご要望でした。
外観上は大きな損傷は見受けられませんが、内部に損傷があるかどうかは、バンパーを外してみないと分かりません。バンパーを取り外したところ、バンパー取り付けステーに曲がりが見つかりました。この内部の部分を確実に直さないと、将来トラブルの元になります。損傷を受けて、シーラーの割れもありましたので、ステーの曲がりを直して、割れているところにシーラーを再塗布しました。
新車をぶつけてしまったお客さまのため、完璧な修理を目指します。
バンパーステーの修理をていねいに!
見えない箇所にどれだけ時間をかけるかが大切です。
バックパネルは安易に交換すると、修復歴の扱いを受けることになります。将来の査定額に影響が無いよう、慎重にバックパネルの鈑金修理を行います。今回の修理のキモは、修理後には見えないバックパネルの修理が大切です。この修理で手を抜くと、のちに異音や水漏れなどの問題を引き起こします。時間をかけて丁寧に鈑金修正を行い、新品バンパーを取り付けます。
最後に車両洗車及び室内の清掃・ワックスがけを行って納車になります。引き取りに来られたお客さまには「修理したことがわからないくらいにキレイになりました!ありがとうございます!」と喜んで頂きました。
確実な鈑金修理を行ない、ご満足頂けました!